フリーランスになりたい!と思っているものの、何を準備したら良いのか分からず不安になっている方は少なくありません。特にフリーランスになる前の準備は失敗するとフリーランス活動が上手くいかない、なんてことになりかねません。
「フリーランスになりたいけど、会社員のうちに何の準備をすればいいの?」
「確定申告や税金、経費についてどうやって手続きすればいいの?」
「フリーランスになるために準備するものは何?」
といった疑問や不安を抱えている方は多いでしょう。
そこで本記事では、フリーランスになる前に準備しておくことを5つご紹介します。時系列順に解説していますので、上から順番に準備していくと上手くいく可能性がグッと高まります。ぜひ参考にして準備を進めてください。
1.フリーランスとしてのキャリアプランや収入について考える
フリーランスになろうと思っても、職種はさまざまです。プログラマー・Webライター・エンジニアなどの多くの選択肢があるため、どの職種を選択するかを決めないでなんとなくフリーランスになると場当たり的な働き方しかできなくなり、キャリアが積み上がりにくくなります。まずはどの職種に取り組むのかを決めるようにしましょう。
職種が決まったら、クラウドソーシングサイトの案件に募集したり直営業をかけたりして案件を獲得します。最初のうちは手探りで多数の案件をこなしていてもスキルが身についていくので問題ないですが、その状態を長期間続けると報酬単価が上がらないため収入が上がらなくなります。長くフリーランスとして活動していくには、キャリアプランを明確にして、必要なスキルを身につけていくことが必要です。
キャリアプランに沿ったスキルを身につけることは、キャリアプランに合った案件を獲得していくことと同義です。報酬の高さだけではなく、どのようなスキルを習得していきたいのかを考えながら案件を獲得する、ということをフリーランスになる前に理解しておきましょう。
また、フリーランスになったら収入について考える必要も出てきます。会社員だった時は会社が給料を払ってくれるため問題ないですが、フリーランスは自分で仕事を獲得して稼いでいかなければなりません。
報酬で生活していくわけですから、単価が低すぎる案件への応募は避け、最低でも職種ごとの平均より少し安めな報酬を支払ってくれる案件に応募しましょう。報酬が安すぎる案件は悪質なクライアントの可能性があるため、避けましょう。
2.生活費半年分の貯金をする
フリーランス初心者は特に収入が不安定になりやすいです。そのため、収入が落ち込んだ時に備えて貯金をしておきましょう。生活費の半年分が目安です。
フリーランスは案件ごとに契約を結んでいるため、獲得した案件の数と単価に応じて収入が大きく変動します。急に案件が終了することもあるため、フリーランス中級者であっても貯金は必ずしておきましょう。
特にフリーランス初心者は営業活動が上手くいかなかったり、報酬が安かったりして思ったような順風満帆とはいえない状態でフリーランスを始めることになります。そんな時に貯金が役立ちますので、必ず貯金はしておきましょう。
さらに、会社員であればお給料から税金が天引きされて手取り額が支払われますが、フリーランスは確定申告の時にまとめて一年分を支払うため、ある程度の現金を確保しておくことが不可欠です。確定申告が思わぬ出費とならないようにするためにも、生活費半年分の貯金はしておきましょう。
3.確定申告に向けてクラウド会計ソフトを導入する
(画像:https://brand.freee.co.jp/designelements/logo/)
フリーランスにとってクラウド会計ソフトはなければならないものです。税金や会計の知識が曖昧な方は必ず導入しましょう。
クラウド会計ソフトを使えば、会計や税金の知識がなくても簡単に帳簿づけと確定申告ができるようになります。確定申告を自分で行わなければならないフリーランスは帳簿や税金に関するミスは許されません。
それに加えて本業以外の事務作業に時間が取られれば、スキルアップやプライベートの時間が少なくなってしまいます。また、会計や税に関することは内容が難しく、理解するのが大変です。本業以外の時間をできるだけ取りたくない方は迷わず導入しましょう。
税理士に頼むには5〜10万円ほど料金がかかりますが、クラウド会計ソフトなら月額1000円前後で利用できるためコスパも良いです。フリーランスにおすすめのクラウド会計ソフトは以下のものがあります。
- freee会計
- やよいの青色申告オンライン
- マネーフォワードクラウド
4.ポートフォリオや職務経歴書を準備する
フリーランスになりたい方は、クライアントに自分のできることやスキルを分かりやすく伝えるために、ポートフォリオや職務経歴書を作成しましょう。ポートフォリオを持っているだけで営業活動がしやすくなったり、案件が獲得しやすくなったりします。そのためにはフリーランス向けのポートフォリオを作っておく必要があります。
デザイナーやライター、エンジニアなどのものづくりをする方々にとってのポートフォリオは「作品集」であり、クライアント側がこれまであなたがどんな仕事をしてきたのかや、これからどんな仕事をしていきたいのかを目で見て判断できる唯一のツールです。
あなたとクライアントが全くの初対面だった場合、発注者であるクライアントはポートフォリオを見てあなたにどんなスキルがあるのかや、どんな作品や記事を作ってくれるのかを判断する大きな材料となりますので、仕事を得られるかはポートフォリオにかかっているともいえます。
また、無料で作るならWixで作るのがおすすめです。直観的に使えるデザイン機能や便利なマーケティングツールを活用して、他の人たちと差がつくポートフォリオを作成できます。テンプレートも多数準備されていますので、デザインセンスに自信がない方でもおしゃれで実績をアピールできるサイトが作れます。ぜひ導入してみましょう。
また、職務経歴書の提示を求められる場合もありますので作っておきましょう。職務経歴書はこれまでの業務経験や実績、身につけてきたスキルなどを記載した書類のことを指します。
あなた自身がクライアント側の要求している仕事内容にマッチしていることをアピールするための大切な書類です。採用担当者が参考にすることが多いため、正社員だけではなくフリーランスであっても作っておきましょう。
参考:Wixどんな「作りたい」も叶える本格ホームページ作成ツール
5.営業活動のためにSNSを始める
フリーランスになる前に仕事用のSNSアカウントを作っておきましょう。SNSではジャンルごとにコミュニティができているため、自分の仕事内容に関するSNSコミュニティに属しておくことで、案件の依頼がきたり、案件の募集に応募できたりします。
また、SNSには業界の最新情報や仕事に関するコツなどが毎日投稿されています。あなた自身のスキルアップに繋がったり知識を増やせたりするので、ぜひ積極的に活用しましょう。
それに加えて、SNSを眺めるだけでは大変もったいないです。あなたも積極的に発信することでご自身のブランディングをしたり、周りに自分の存在をアピールするようにしましょう。
「どのSNSを使えば良いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。そんな時は、あなたと同じ職種の方が一番多く使っているSNSを選ぶと良いです。同じ職種の方が多く集まっているということは、一番案件やクライアントが集まっている可能性が高いからです。迷ったらあなたと同じ職種の方が集まっているSNSを選びましょう。
まとめ
本記事では、フリーランスになる前に準備すべきことを5つご紹介しました。どの項目もフリーランスになったら必要になることばかりですので、必ず独立前に準備しておきましょう。
「フリーランスになってからのことは退職してから考えよう」と考えるのは非常に危険です。会社員と比べてフリーランスは働き方が一変しますので、最初のうちは案件が獲得できない、なんてこともあり得ます。不測の事態に柔軟に対応できるように、事前に準備できることは退職前に進めておきましょう。
本記事ではフリーランスになる前にやっておくことを時系列順でご紹介したため、1から順番に進めていくとスムーズに準備できます。この記事を参考にしてフリーランスになる前の準備を行ってください。
コメント