ITエンジニアへの転職を考えているものの、完全未経験で採用されるのか不安に思っている方も多いでしょう。しかし、求人選びや転職するためのコツを押さえれば、未経験でもITエンジニアに転職できます。
そこで本記事では、ITエンジニアへの転職について詳しくご紹介します。どんな業界なのかの説明や、おすすめ職種や年代別（20代・第二新卒・30代・40代）の就職難易度まで詳しくご紹介します。
転職へと動き出す前に、ITエンジニア職に関する知識を深めましょう。また、おすすめの転職エージェントもご紹介しますので、最後までお読みください。
1.完全未経験でも転職できる！IT業界の求人事情
ITエンジニア職は、未経験でも転職が可能です。IT業界というと、専門スキルや資格を持っていないと就職できないと思われがちですが、これといった専門スキルや資格を必要としない求人も多いです。ここでは、IT業界全体の求人事情について詳しく見ていきましょう。
①業界未経験の求人が多い
インターネットの急速な普及により、ITエンジニアの需要は急速に高まりました。しかし、需要に対して供給が足りないため、IT業界は慢性的な人材不足に陥っています。経験者の採用だけでは人数が足りないため、IT業界未経験者を採用する企業が多い傾向にあります。
よって、IT業界未経験でも就職できる会社はたくさんあります。社内での育成を前提とした採用をして研修からスタートする企業が多いため、未経験者であっても少しずつ仕事に慣れていける環境作りが整っていますので安心してください。
②過去の経験や前職の経験が活かせる
IT業界の仕事は、職種やポジションによって異なります。しかし、専門スキルのみが求められるわけではありません。過去の経験や前職での経験が活きることも多いです。
専門スキルと同じくらい、課題の設定力や分析力、計画力などのような、IT業界以外でも得られるスキルが必要とされます。これらのスキルはどの仕事でも必須なスキルのため、前職で培ったスキルを洗い出し、強みが活かせるIT関係の職種を検討するのも良いでしょう。
2.未経験からITエンジニアに転職するコツ
ITエンジニアへの就職難易度を下げるには、いくつかのコツがあります。ここでは、ITエンジニア未経験者が押さえておきたいIT転職のコツをご紹介します。これから紹介するポイントを意識して、ITエンジニアへの転職を成功させましょう。
①転職を決めたら早めに行動しよう
IT業界では一般的に、年齢が若いほど採用されやすい傾向にあります。そのため、転職を有利に進めるためにはできるだけ早めに行動することをおすすめします。
また、事前に勉強が必要になることもあるため、余裕を持って転職するためにもできるだけ早めに転職活動を始めるようにしましょう。求人を探すにしても、勉強を始めるにしても早めに活動を始めるのがIT転職を成功させるコツです。
また、行動を起こすためには、職種を絞ることが必要です。どのITエンジニアになるのかを決めてから転職活動を始めましょう。
自分の興味のある職種や獲得したスキルが活用できる職種は何かを考えることから始めると転職が上手くいく傾向にあるため、まずはご自身の経験やスキルの棚卸しをすることから始めるのが転職を成功させるコツです。
②転職エージェントに登録しよう
未経験でのIT業界への転職において、未経験者は経験者と比べて不利になることは言うまでもありません。また、IT業界は職種が幅広いこともあり、実際に経験してみなければ仕事内容の実態が分かりにくい傾向にあります。未経験でIT転職をしようと思った場合、このような問題に直面することになります。
そんな時に助けてくれるのが、転職エージェントのサービスです。転職エージェントは、IT業界のさまざまな職種や各企業の情報を蓄積しています。そのため、転職エージェントを有効活用することにより、「就職してから職種選びに失敗してしまった……」といった事態を防げます。
また、専任のキャリアアドバイザーはIT転職について詳しいため、ご自身が分からないことを質問できたり、IT業界の職種ごとの実態を聞けたりできます。キャリアアドバイザーを活用することで、IT業界未経験でも知りたい情報が手に入りやすくなるため、転職活動を始める前に登録しておきましょう。
また、転職エージェントを使うと、ご自身の今までのキャリアと将来的にどのように働いていきたいかの両方を加味した転職が可能です。良いことばかりですので、転職活動前の今のうちに登録しておくのがおすすめです。
③キャリアパスを意識しよう
IT職種の中でも専門性があまりにも高い職業は、未経験からの転職に不向きです。転職を有利に進めるためには、まずは未経験歓迎で求人を出している職種への転職をおすすめします。実務をしながらスキルや知識を磨き、段階を踏んでキャリアアップしていけば、本来ご自身がやってみたかった職種やポジションに就ける可能性が高くなります。
例えばシステムエンジニアに転職して経験を積めば、将来的にプロジェクトマネージャーやITストラテジストなどの上級職に就くことも可能です。ご自身の就きたい職種をゴールとして設定し、キャリアパスを明確に設定することが重要です。
キャリアパスを意識すれば上級職に就く前でもしっかり仕事へのモチベーションを絶やすことなく仕事を続けられるため、こちらも転職するコツといえるでしょう。
3.未経験者におすすめのITエンジニア職4選
ここでは、たくさんあるITエンジニア職の中でも、未経験でもおすすめできる職種をご紹介します。これからIT転職を目指す方に向けて、職種ごとの業務内容をまとめました。また、未経験者にもおすすめな理由もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
①システムエンジニア（SE）
システムエンジニア（SE）とは、システム開発の企画から設計、テスト、品質保証など、プログラミング以外の工程を担当する職種です。担当範囲が幅広いため、さまざまな経験ができます。
システムエンジニアを求めている企業は多く、一般企業の情報システム部門からSIer（エスアイヤー）と呼ばれるシステム開発専門の企業まで、さまざまな求人があります。社内でのやりとりだけではなく、システム開発の発注元のクライアントやシステムを利用するユーザーなどの社外とのやりとりが多いのも特徴のひとつです。
そのため、システムエンジニアは未経験でも、前職で培った人とのやり取りや折衝力などに代表されるヒューマンスキルが活かしやすい職種といえます。システムエンジニアというとパソコンの前でずっとシステム開発をしているイメージを持つ方が多いですが、意外と外部とのやり取りが発生する職業であることを覚えておきましょう。
また、幅広い業務や人々と関わることから、さらなる転職やキャリアアップに役立つ「キャリアパス」が得やすい職業です。
②プログラマー（PG）
システムエンジニアからシステム開発の指示をうけ、実際に開発を行うのが「プログラマー（PG）」です。システム開発にはプログラミング言語が必須のため、未経験だと就職できないのではないかと思われがちですが、社内研修が充実した企業が多いのが実情です。そのため、未経験でも就職でき、かつ未経験歓迎の求人が多い職種でもあります。
また、担当するシステムによって求められる知識やスキルが異なるため、さらに細かい職種名で呼ばれることも多いです。例えば、アプリケーションソフトを開発するアプリケーションエンジニア、組み込みシステムを開発する組み込み系エンジニアなどです。ご自身の興味関心や今まで培ってきたスキルに応じて選ぶと良いでしょう。
「ITエンジニア」と呼ばれて皆さんが想像するエンジニアはプログラマーの可能性が高いです。未経験でも転職できますので、ご興味がある方は転職エージェントで探してみましょう。
③セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、システムエンジニアやプログラマーが作ったシステムの営業活動に従事する職種です。IT全般や自社システム全般に関する知識を優先して取得し、専門分野から営業活動のサポートをします。
また、IT部門の担当者として単独で営業活動をすることもあります。業務上、特にITに関する豊富な知識が求められます。「知識がないとできないの？それだと未経験だと難しいのでは？」と思われがちですが、知識に関しては社内研修を通じて転職後でも身につけられます。
大切なのは、専門知識を分かりやすく説明する能力やコミュニケーション能力です。IT関連の業界は専門用語や専門知識が多いため、それらを分かりやすく噛み砕いて説明できることが必須のスキルです。営業職の経験者に特におすすめしたい職種です。
④Web系エンジニア
Web系システム開発に関わるのが、Web系エンジニアです。Web系エンジニアはさまざまな職種があるため細分化できますが、ここでは「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の2つに大別して解説します。
フロントエンドエンジニアは、Webサービスやアプリケーションの表示、操作などの表部分のシステムを担当します。それに対してバックエンドエンジニアは、Webサーバーやデータベースなど、裏部分のシステムを担当します。
Web系エンジニアも研修制度の充実した企業の求人が多いため、未経験者にもおすすめです。
4.【年代別】ITエンジニアに転職するのは可能？
IT業界は需要が高いため、未経験でも比較的挑戦しやすい職種ですが、条件に合う企業に入社できるかは年代によっても大きく異なります。未経験者の採用は将来性を期待するため若い年代ほど採用されやすい傾向にあります。ここでは、年代別にIT業界への転職難易度をご紹介します。
①20代・第二新卒は未経験でも転職しやすい
20代や第二新卒は未経験でもITエンジニアに転職しやすい傾向にあります。実績よりも人柄ややる気を重視し、将来性を期待するためです。
特に第二新卒は人材育成の手間が省けることから採用されやすいです。ただし、20代後半になると未経験採用枠が減ってしまったり、前職でのスキルを問われたりすることがあります。
②30代は転職前にスクールに通うと採用率アップ
30代は20代と比べて未経験者の採用が減る傾向にあります。前職での経験やスキルを活かした転職が一般的になっていきます。全くの初心者からITエンジニアを目指すなら、未経験でも挑戦しやすい職種を選ぶことを心がけましょう。また、転職前にスクールに通うなど、スキルをある程度つけてから転職すると成功しやすいです。
③40代は転職する前にスクールに通うことが必須
40代になると未経験求人の数が減り、転職が厳しくなる傾向にあります。40代でITエンジニアに未経験で応募するなら、事前にスクールに通って知識やスキルを習得しておくことが必須です。
ただし、今まで培っていたスキル（例えばマネジメント経験など）をアピールすると採用につながりやすくなる傾向にあります。また、アルバイトや副業から始めて実績を積んだあとに企業へ就職する方法も有効です。
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まとめ
本記事では、未経験からITエンジニアへの転職について求人事情や転職するコツ、未経験者におすすめの職種、年代別の転職難易度までご紹介しました。ITエンジニアは研修制度が手厚い傾向にあるため、未経験でも転職しやすいといえます。
ITエンジニアと一言で言っても職種が幅広い上、企業ごとの特色が出やすい業界でもあります。そのため、ご自身に合った転職先を効率よく探すために、転職エージェントを利用するのがおすすめです。蓄積された情報をもとにあなたにピッタリの転職先をご紹介しますので、ぜひ登録してみてくださいね。
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